日本財団 図書館


 

・電子媒体による教育サービスの実現

・さらに、行政サービス/情報の提供を双方向に実現させるために、情報通信ネットワークの拡大、情報端末設置場所(図書館や駅等)の拡大、画像情報等のマルチメディアに対応した情報の提供

次に、ベルギーのアントワープ市(ベルギー第2の都市)の行政情報化の取組みについて紹介する。アントワープ市では、21世紀のインテリジェント・シティを目指して、市民ネットワーク基盤を積極的に整備拡張するとともに、キオスク端末を中心とした双方向の行政情報サービスの向上を図っている。インテリジェント・シティのネットワーク基盤は、1992年にインフォメーション・ハイウェイとなるべき40?qの光ファイバー網の整備を計画し、1994年には世界最初のATMによる高速デジタル・ネットワーク網を構築した。この高速ネットワーク網をMANAP(METROPOLITAN AREA NETWORK FOR ANTWERP)と呼び、現在もその機能の拡張を図っている。このインフォメーション・ハイウェイは、対市民サービスの向上を目指し、以下の6つのパイロット・プロジェクトのネットワーク基盤になっている。

(市民にやさしい行政コミュニケーション・サービスの提供)

・LANに接続したPC及びシステム間の電子メール、掲示版

・遠隔な生涯学習

・ビデオ会議

(老人や障害者の支援プロジェクト)

・緊急用呼び出しボタン

・セキュリティー・システム(ガス、火災、夜盗)

・訪問サービス

・ビデオ・コンサルティング

(社会福祉プロジェクト)

・医療データ(イメージ、テキスト)の登録、情報交換

・テレビ・コンサルティング/遠隔テレビ会議

・ビデオ診療ガイド

(アントワープ港の機能拡張プロジェクト)

・政府及び民間の関連業者間におけるEC(エレクトロニクス・コマース)化及び情報の共有化

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION